はじめのことばこの前、弟子のひとりが私に聞いたんです。「一人さん、もし町に“富江”が無限に増えていったら、どうしますか?」ってね。普通なら震え上がるでしょう? でも私は違います。「いやぁ~、これだけ同じ顔がそろったら“富江フェスティバル”ができるじゃないか! 記念Tシャツまで売れそうだよ!」って、まずは笑うんです。人はね、恐怖に巻き込まれると心を失う。でも“笑いと感謝”を持てば、恐怖はただのコントに変わるんです。この物語は、富江という“呪い”を通して、人間の心が何に支配されるかを試される話なんです。(本稿に記されている対話はすべて仮想のものであり、実在の人物・発言とは関係ありません。)__CON … [Read more...] about 斉藤一人さんが語る『富江』― 恐怖を笑いに変える力