序文「混ざらずに、ひとつになる」という言葉は、私自身が文学という営みのなかで何度も立ち止まった地点です。それは、違う文化、違う思想、違う時代を生きる者同士が、理解し合うことの不可能と必然のあいだにあるという意味でもありました。博把統一という人物は、私が“研究者としての私”と“書き手としての私”のあいだに見た影です。彼はゲーテの言葉を探していたのではなく、「言葉がまだ存在していない場所」を探していたのだと思います。その探求は、やがて彼自身が“言葉を超えた祈り”として生きる道へと変わっていきました。今回のこの対話篇では、博把統一が生きたその問いを、時代や文化を超えた五人の思想家たちと交差させています … [Read more...] about 鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』 -博把統一と東西の思想家たちの対話

