
はじめに– 中田敦彦
皆さんこんにちは、中田敦彦です。
今、個人がSNSを通じて世界中とつながり、自分の世界観を発信できる時代になりました。
そして、その発信が「共感」となり、「信頼」となり、ついには**“ブランド”として形を持つ**ようになる。
つまり、**「フォロワー=資産」「投稿=価値の種」**という構造が、本当に現実になってきているわけです。
今回のテーマは、「メディア×ECで1億円ブランドを築く」──これは、夢の話ではありません。
むしろ、SNSという公開のステージで、**誠実に発信を続ける者にだけ許された“信用経済のリアル”**だと思っています。
ヒカルさん、ローランドさん、そして最前線のブランド構築者たちが、どんな思考で、どんな手法で、1億円ブランドを築いてきたのか。
この会話を通して、皆さんが“自分自身のブランドづくり”を始めるきっかけになれば嬉しいです。
(本稿に記されている対話はすべて仮想のものであり、実在の人物・発言とは関係ありません。)

地方の空き家を“世界が憧れる資産”に変える方法

モデレーター:小谷真生子
登壇者:堀江貴文、高島郁夫、ビル・バッカン、川田十夢、中川政七
小谷真生子:
皆さん、日本には今、約850万戸の空き家があります。地方経済の課題である一方で、新しい富裕層市場のチャンスでもあります。ではまず、「地方の空き家にはどんな“眠れる価値”があると考えますか?」
堀江貴文:
地方の空き家って、“無限の可能性”を秘めた白紙のキャンバスなんですよ。東京の物件みたいに制約がない。地価も安いから、突飛なことに挑戦できる。たとえば、NFTギャラリー付きの古民家カフェとか、海外富裕層がドン引きするような“攻めた体験型別荘”だってやれる。価値って、既存のモノじゃなく“やる人間次第”なんですよ。
高島郁夫:
私は“美の再発見”だと思っています。日本の古民家って、本当にディテールが美しいんですよ。柱一本、床のきしみ、光の入り方に意味がある。Francfrancではそういう“空気をデザインする”視点を重視してきました。空き家って、その美を再構築できる舞台。海外の方は、“住む彫刻”として価値を感じます。
ビル・バッカン:
アジア圏の富裕層にとって、日本の空き家は“精神的な贅沢”を意味します。都市では得られない静けさ、自然との共生、そして文化に触れる時間。それは“第二の人生を始める場所”という価値です。特に禅や侘び寂びへの関心が高いので、空き家は“癒しのシンボル”として強い引力を持ち始めています。
川田十夢:
僕にとって空き家は、“デジタル時代の可能性装置”です。IoTを組み込んだスマート古民家、バーチャル空間で旅できる分身邸宅、ARでの体験強化。地方の不便さは、逆にテクノロジーでアップデートするチャンス。空き家って、過去の産物じゃなく“未来の実験場”なんですよ。
中川政七:
私は“物語の器”だと思っています。その地域が持つ歴史、風土、手仕事の文化。それらをすべて内包しているのが古民家であり空き家です。単なる宿泊施設として見るのではなく、“生きたミュージアム”として設計すれば、唯一無二の体験価値になる。観光資源ではなく“魂の資源”です。
小谷真生子:
ありがとうございます。では次に伺いたいのですが、「こうした空き家活用において、最も大きな障害や課題は何だと感じますか?」
堀江貴文:
行政と法律。もうね、これに尽きる(笑)。使いたくても所有者不明、建築制限、文化財指定、用途規制…めんどくさい。でもそこを突破できる人が、チャンスを全部持っていく。僕なら、法人化して小規模開発で特区申請するかな。ルールに従うんじゃなく、ルールごと変えに行くマインドが必要。
高島郁夫:
“デザイン以前の段階”で止まってしまうことですね。水道が来てない、電気が通ってない、道が狭い…つまり、「やろうとしても見積りの段階で諦められる」。これが多すぎる。でもそれを逆手に取って、不便さを魅力に変える。ランタンの光で読書を楽しむ宿、星空を見に行くための道なき道――それも演出次第です。
ビル・バッカン:
一番大きいのは“言葉と契約の壁”です。外国人にとって、契約書も手続きも不透明で不安要素が多い。日本は“丁寧すぎて複雑すぎる”。なので、ワンストップで購入→宿泊→管理まで支援するパッケージモデルが必要。私のクライアントは、安心にお金を払いたいんです。
川田十夢:
“地元との温度差”ですね。都市部から来たアイデアを、地元が「異質」と捉えてブロックしてしまうケースが多い。だけど、テクノロジーを“道具”ではなく“共通言語”として使えば、垣根を越えられる。たとえば、地元のおばあちゃんに自分の家を3Dスキャンで見せてあげる…そこから奇跡が起きる。
中川政七:
“継承の意志の欠如”ですね。空き家は資産である前に“家族の記憶”なんです。でも所有者がそれを忘れている。だから、私たちがやるべきは、「この家が誰かにとってまた“物語の舞台”になる」ことを示すこと。その橋渡しをプロデュースできれば、所有者も、地域も、再び誇りを持てる。
小谷真生子:
最後の質問です。「空き家再生を成功させ、ビジネスとして1億円規模にするには、最も重要な戦略は何でしょうか?」
堀江貴文:
徹底的にパーソナルに売ること。つまり**“誰か一人のために作ったような別荘”に仕立てる**。それがSNSで拡散され、“俺も欲しい”となっていく。たった1棟でいい、年商1億の物件を作れれば、それがブランドになる。その後ろに量産型がくっついてくるだけ。最初は“魅せる一棟”に全力投球すべし。
高島郁夫:
“空間をブランド化する”ことです。家具だけじゃなく、香り、音、サービス、すべてを設計して、その空き家にしかない“世界観”を作る。あとは名前をつけること。「●●の隠れ宿」みたいな物語。名前がついた瞬間、モノから“体験”に変わります。
ビル・バッカン:
“完全サポート型モデル”の構築です。購入→リノベ→管理→貸出→収益還元まで一括で担う。“富裕層に不動産知識はいらない”という前提で、投資×癒し×文化を融合したサービスを作る。年5棟でも十分に1億は届きます。
川田十夢:
“リアル×バーチャルの融合”ですね。たとえば、買った空き家をメタバース内に再現して「世界中の人に公開」できる仕組み。現地に来なくても“体験できる空き家”として価値が広がる。そうすると、宿泊費じゃなく「利用権」や「体験課金」で稼げるようになる。1億は現実的です。
中川政七:
“文化を売ること”です。職人の作品、地域の祭り、伝統食。空き家の中に、そうした文化を溶け込ませれば、それはただの家ではなく**“五感で味わう博物館”**になります。富裕層は「誰かの哲学を買いたい」んです。ただ泊まるだけでは、心は動きません。
小谷真生子(まとめ):
今日は本当に、15通りの視点から「空き家の未来」を見せていただきました。誰もが見過ごしていた廃屋の中に、これほどの可能性が眠っていたとは…。
“空き家”はもはや問題ではなく、未来の舞台です。日本の誇り、文化、そして未来をつなぐ拠点として、ビジネスと地域がどう交差するか――
今後の進展が本当に楽しみです。皆さん、ありがとうございました。
デジタル商品で1億円を売る方法 ― 知識と仕組みの時代

モデレーター:池上彰(ジャーナリスト)
登壇者:鴨頭嘉人、マナブ、迫佑樹、伊藤羊一、石崎力也
池上彰:
皆さん、今日は「高単価デジタル商品×広告運用で1億円を達成する方法」というテーマでお話を伺います。
まずお聞きしたいのは、「今の時代、“高単価”の商品をオンラインで売ることはなぜ可能になったのか?」
鴨頭嘉人:
僕の答えはシンプルです。「人が変わる瞬間に価値がある」から。
高額でも、人生を変える“体験”だと感じてもらえれば、人は喜んで払います。YouTubeやSNSを通して“信頼”が先に貯まるから、価格じゃなく“納得感”で売れるんです。
マナブ:
僕は「情報の信頼経路が変わった」ことが大きいと思ってます。
昔は“会社”が信用の源でしたが、今は“個人”です。高単価でも、「この人が言ってるから間違いない」と思わせられる時代。だからこそ、コツコツ発信して“検索される存在”になった人が売れる。
迫佑樹:
僕の場合、重要なのは“成果が出る設計”です。
高単価って、“夢を売る”だけじゃダメで、「買ったらこうなる」って道筋が見えなきゃダメ。僕の講座は、受講者が副業で5万円稼げる仕組みがある。つまり、“結果の再現性”が価格を支えるんです。
伊藤羊一:
教育側から見ると、「自己変容の時代」が来たと言えるでしょうね。
何かを“知る”ではなく、“変わる”ことにお金を払う人が増えました。だから高単価でも、「あなたを今の場所から理想の場所へ連れて行く商品です」と提示できれば、売れる。それを**“言葉で描ける力”**が問われます。
石崎力也:
僕は「販売手法が進化した」点に注目しています。
昔は“1対1でクロージング”でしたが、今は広告×ファネル×自動化。つまり“信頼構築から販売まで、仕組みで完結”できる。これが高単価でもスケールできる理由ですね。
池上彰:
ありがとうございます。では次に、「高単価デジタル商品を売る中で、最も多くの人がつまずくポイントは何だと思いますか?」
鴨頭嘉人:
“自信のなさ”です。多くの人は「自分にはそんな高額で売れる知識なんてない」と思い込んでる。でも、経験や価値観が誰かにとっての宝物になるって気づいてない。商品の価値を信じられるかどうかが壁です。
マナブ:
“売り方の設計ミス”ですね。いきなり講座を売ろうとしても、信頼がなければ買ってもらえません。
なので、まず無料コンテンツ→安価な商品→本命商品の順に設計する。段階を飛ばすと、どんなにいい商品でも売れません。
迫佑樹:
“商品を作る前に売ってしまう”ことが多いですね。
中には「とりあえずLPだけ作って集客」って人がいますが、それって危険。ちゃんと“結果が出る中身”を作ってから売らないと、LTV(顧客生涯価値)は上がりません。成果を出せる人がリピートを生むんです。
伊藤羊一:
“言語化力の弱さ”が大きな障害になりますね。
よくあるのが、「何ができる商品なの?」と聞かれて、10秒で説明できない。自分の提供価値を短く、具体的に、感情を動かして伝えられるか。それができないと、どれだけいい商品でも伝わりません。
石崎力也:
“広告を回すタイミング”ですね。中には最初から広告を回して赤字になる人も多い。
広告は「商品設計」と「導線設計」が完了してから。数字がすべてです。計測できるLP、ステップメール、オファーの強さ…仕組みが整ってないと、広告はただの散財です。
池上彰:
最後に伺いたいのは、「1億円ビジネスにまで育てるには、どんな戦略・考え方が必要だと思いますか?」
鴨頭嘉人:
“信頼と感謝の総量”が1億円です。
つまり、売上=誰かに感謝された量。1人から30万円いただくのも、3000人にありがとうと言われるのも同じ。だから、コンテンツの前に“人の心に火をつけられるか?”を問い直すべきなんです。
マナブ:
“仕組み化と継続”です。たとえば、1日1記事のブログを1年続ければ、自然に集客できます。それを自動化ファネルとつなげる。それだけで、1日1件、30万円の商品が売れる状態になる。淡々と積み上げる人が勝つ世界です。
迫佑樹:
“チーム化とレバレッジ”が不可欠です。
僕も最初は一人で全部やってましたが、1億いくには「仕組みを作って任せる」視点が必要。コンテンツ制作、マーケ、サポート、全部にプロをつける。自分は設計者であり続けること。
伊藤羊一:
“顧客と一緒に育てる”という視点ですね。
最初の100人のお客さんの声をすべて拾って、商品を改善する。それが“ブランド”になり、1億へとつながる。“あなたのために作った”と言えるかどうか。共創の姿勢が鍵です。
石崎力也:
“データドリブンと感情の融合”です。
商品が売れた理由、売れなかった理由をすべて計測して、次に活かす。同時に、お客さんの感情に響くストーリーを広告やステップメールに乗せる。感情と数字、両方を操れる人が1億に届くんです。
池上彰(まとめ):
素晴らしい15の視点をありがとうございました。
「自分の知識や経験が誰かの人生を変える」――そんな時代に生きている私たちにとって、1億円の壁は“信頼と仕組み”で越えられる山だと、皆さんの話を聞いて実感しました。
教育とビジネスの新たな未来がここにある気がします。本日はありがとうございました。
AIとSaaSで日本の中小企業を救えるか?―月額モデルで築く1億円の未来

モデレーター:成田悠輔(経済学者・メディア出演多数)
登壇者:孫正義、家入一真、南壮一郎、ChatGPT(AI代表)、山田進太郎
成田悠輔:
みなさん、今日は「AI×SaaSによる中小企業支援で1億円ビジネスは実現可能か?」という刺激的なテーマです。
まずお聞きしたいのですが、なぜ今、日本の中小企業にSaaSとAIの導入が必要だと感じておられますか?
孫正義:
理由は単純です。「遅れてるからこそ爆発的な伸びしろがある」。
日本の中小企業はデジタル後進国です。でも、それってつまり、“AIで一気に追い抜ける”ってことなんですよ。帳簿、請求書、採用、営業、全部SaaS+AIで代替できます。今こそ、彼らに“未来の道具”を持たせるときです。
家入一真:
中小企業って、実は“孤独な現場”なんです。
社長が営業も経理もSNSもやってる。でも限界が来てる。SaaSやAIはその“孤軍奮闘”を分担してくれる存在。だから、ツールじゃなくて**“仲間”として届けなきゃいけない**と思ってます。
南壮一郎:
DX化は待ってても来ない。現場に降ろさなきゃダメです。
僕はずっと「業務を進化させるSaaS」にこだわってきました。AIはさらにその加速装置です。とくに人材不足の日本では、**“1人=3人分の力”を生むツール”**として必須になってきてます。
ChatGPT:
私のようなAIが役立つ理由は明確です。**“反復する仕事を自動化することで、人間に創造の時間を返せる”**からです。
たとえば中小企業では、毎日の問い合わせ対応、見積作成、契約書生成など、多くの業務が繰り返し型。そこにAIとSaaSが入ることで、生産性が飛躍的に上がります。
山田進太郎:
メルカリもそうですが、“誰でも使える”が大事なんです。
SaaSやAIは機能より“UX(使いやすさ)”で決まる。中小企業はITのプロじゃない。だからこそ、「5分で導入」「誰でも使える」「効果が実感できる」を設計に入れないとダメなんです。
成田悠輔:
ありがとうございます。では次に、現場で実際に導入しようとしたとき、最も大きなハードルは何だと感じますか?
孫正義:
“導入の決断をする勇気”ですね。
SaaSって便利だけど、社長が「今は手が回らない」と言って後回しにするケースが多い。だから、“これは経営判断じゃなく、生存戦略ですよ”と伝える必要がある。やらない企業は10年後、確実に淘汰される。
家入一真:
“信用の壁”です。
新しいツールに対して「これは本当に使えるのか?サポートしてくれるのか?」と疑う人が多い。だからこそ、顔が見える人間が導入を支援することが大事。テクノロジーは“人が届けるもの”なんですよ。
南壮一郎:
“社員が拒否する”という現象も多いですね。
特に年配の社員が、「今までのやり方でやってきた」と。そこを超えるには、「これであなたの仕事が減る」ではなく「楽になる」「人と向き合う時間が増える」ことを伝えるべきです。
ChatGPT:
“設定と初期学習の複雑さ”です。
多くの中小企業では「ツールを導入した後、どう設定していいか分からない」という声が多い。だから私たちAIやSaaSは、**“初期設定を自動で整える機能”と、“自然言語で使えるUI”**をもっと進化させる必要があります。
山田進太郎:
“導入しても続かない”という継続性の壁がありますね。
せっかく使い始めても、使いこなせず放置される。これを防ぐには、**“成果が見える設計”と“習慣化を支援する仕組み”**が必要です。たとえば毎週のレポートメール、Slack通知など。継続は“構造”で生まれます。
成田悠輔:
最後に伺いたいのは、この分野で年商1億円を達成するには、どんな戦略が最も有効だと思いますか?
孫正義:
“プラットフォームを握れ”です。
SaaSでもAIでも、パーツだけじゃ限界があります。顧客の業務の“中心”を取れた会社が勝つ。たとえば「毎日ログインする業務管理画面」や「必ず開く請求書システム」。そこにAIを統合すれば、1億は通過点です。
家入一真:
“ユーザーとの対話をやめないこと”です。
SaaSって、孤独に作っても届きません。現場の声をずっと聞いて、細かく改善していく。つまり、「100人のユーザーとLINEしてる感覚」で運営すれば、自然と1億の基盤ができていくんです。
南壮一郎:
“BtoBの信頼構築×継続課金モデル”の融合ですね。
まず少数のコアユーザーに絞って圧倒的に価値を届け、そこから紹介で広げていく。“関係性資産”を積み上げながら、月額課金で安定収益を育てる。このモデルが最強です。
ChatGPT:
“業種特化型SaaSの設計”が鍵です。
たとえば、歯科医院、美容室、建設業…それぞれの業界の課題にAIでピンポイントで応える。汎用ツールより、「この業界のためのSaaS」という特化型の方が、単価もリテンションも高くなり、1億が現実になります。
山田進太郎:
“リテンションを上げる設計”ですね。
1億円を目指すなら、「一度使ったら手放せない」を作らなきゃいけない。たとえば、「このSaaSがなくなると会社が止まる」状態。それには、**“業務の中に溶け込む導線”**をいかに作るかが勝負です。
成田悠輔(まとめ):
今日は本当に刺激的な15の答えをありがとうございました。
SaaS×AIはテクノロジーの話であると同時に、“人の仕事”と“信頼”と“習慣”に関わる、極めて人間的なテーマであることがよくわかりました。
今後の日本の中小企業にとって、この対話自体が次の進化の扉になると感じています。
贅沢の再定義―1億円を生む“超ニッチ体験”の力

モデレーター:前田裕二(SHOWROOM創業者/ストーリーマーケター)
登壇者:叶恭子、出雲充、高須克弥、斎藤一人(霊的登場)、中村朱美(佰食屋代表/高付加価値経営)
前田裕二:
本日は「富裕層向け超ニッチサービスで1億円ビジネスは可能か?」という刺激的なテーマでお送りします。
まず伺いたいのですが、“富裕層が本当に求めている価値”とは何だと思いますか?
叶恭子:
それは**“唯一無二”であること**ですわ。お金持ちの方々は、物をたくさん買ってきた人たち。けれど最後に求めるのは“その人のためだけに演出された世界”ですの。
たとえば、誰もいない京都の庭園で、満月の下にだけ用意された茶席…。それは物ではなく“人生の詩”なのですわ。
出雲充:
僕は、“意味のある贅沢”だと思います。
社会や地球に貢献しているという実感が、富裕層の深い満足に繋がります。だから、単なる高級品よりも、「この体験がアフリカの学校に寄付される」など**“価値の循環”が見える設計**が求められていると思います。
高須克弥:
私が感じるのは、“人生の再設計”ですね。
お金を持っている人ほど、過去を修正したいと思っている。だから、美容医療でも「若くなりたい」より、「あの頃の自分を上書きしたい」という要望が多い。感情と記憶に作用するサービスが、高単価でも喜ばれるのです。
斎藤一人(霊的参加):
みんなが忘れてるけど、富裕層が本当に求めてるのは**“安心”と“誇り”**なんだよ。
誰よりも不安を知ってる人たちだから、心の奥で「これでよかったのかな?」って問いを持ってる。そこに寄り添えるサービスを届けたら、1泊100万だろうが感謝される。愛ある押し出し、それが最高の贅沢だよ。
中村朱美:
私は“時間と体験の濃度”だと思っています。
富裕層は時間が最も希少資源。だから、1時間にどれだけ深い感動を与えられるかが鍵です。うちはランチ営業だけでビジネスを成立させていますが、それも時間の質を最重要視した結果です。
前田裕二:
では次の質問です。このような超高付加価値ビジネスを提供する上で、最も難しい課題とは何でしょう?
叶恭子:
“世界観の一貫性”ですわね。
たとえば演出が素晴らしくても、スタッフの所作や言葉遣いが違えば、すべてが崩れてしまう。**“空気そのものが作品”**であることを理解して、全体で一人の女優を支えるような演出が必要ですわ。
出雲充:
“贅沢と社会性の両立”です。
ラグジュアリーに社会的意義を持たせようとすると、どちらかが薄まりがち。でも、“体験自体が社会貢献になる”構造を設計することで、それは乗り越えられます。理念と収益のバランスが最大の課題です。
高須克弥:
“価格を自分で決める恐怖”ですね。
高単価って、“この価値にこれだけ出すか?”と問われてる気がして、売る側も怖くなる。でも大事なのは、「この人の人生にこの体験がどう貢献するか?」を基準に価格をつける勇気です。
斎藤一人:
“自分が安売りしちゃうこと”だな。
高単価で売るってことは、自分の信じる価値を世の中に出すってこと。でも、自分が「これ高いかな…」って思ってたら、相手にもそれが伝わっちゃうんだよ。だから、“自分がいちばん自分の商品を信じてる”状態を作るのが最難関だね。
中村朱美:
“量と質のバランス”ですね。
たくさんの人に届けると、どうしても“薄まる”危険がある。だから私は「限定提供」という概念を徹底しています。“断ること”こそがブランドを守る最強の戦略だと思います。
前田裕二:
最後に伺いたいのは、この分野で1億円を稼ぐには、どんな具体的戦略や考え方が必要だと思いますか?
叶恭子:
“神話化すること”ですわ。
つまり、1つのサービスを**「語り継がれる物語」に仕上げる**。その人にしかない演出、その日だけの出来事、唯一無二の世界。そうすれば、その人はその体験を一生語り、世界がそれを聴き、次の顧客を連れてきます。
出雲充:
“共感と還元の循環設計”です。
たとえば、1回100万円の体験のうち、30万円がどこかの支援に繋がっているとしたら、それを可視化して共有する仕組みを作る。贅沢と善意が同時に広がる。そういうサービスなら、1億は現実的です。
高須克弥:
“体験の感情密度”を上げること。
1泊100万円の宿でも「感情を揺さぶられた」体験なら、リピートも紹介も自然に起こる。記憶に強く残る瞬間を設計できるか。そこが勝負です。
斎藤一人:
“楽しくてしょうがない状態で売る”ってのが最強だよ。
お金って、重いエネルギーで売ると逃げるんだ。でも「これマジで楽しいから、ぜひ味わって!」って気持ちで売れば、相手も「じゃあ受け取ろう」ってなる。1億は**“波動の総量”**みたいなもんだね。
中村朱美:
“時間と人数を絞る勇気”です。
1日3組限定、月間10日営業、単価100万円。提供数が少ないからこそ、1回の濃度を高められる。むしろ“やらない設計”が、超高収益モデルを可能にするのです。
前田裕二(まとめ):
今日の15の回答を通して見えてきたのは、富裕層ビジネスの本質は「価格」ではなく、**“魂に触れる濃度”**だということです。
一人の心に深く響けば、世界が動き、1億は結果としてついてくる。
贅沢の再定義を、この場で目撃させていただきました。本日はありがとうございました。
信頼から始まるブランド ― SNS時代の1億円ビジネス構築法

モデレーター:中田敦彦(教育系YouTuber/ブランド経営者)
登壇者:ヒカル、ローランド、竹花貴騎、マコなり社長、田端信太郎
中田敦彦:
皆さん、本日は「YouTubeやTikTokなど、SNSを使って1億円規模のブランドをどう作るのか?」というテーマで議論していきます。
まずお聞きしたいのは、SNSでブランドを築くために、最初にやるべき最も重要なことは何だと思いますか?
ヒカル:
“信用を集める”こと。これが全て。
僕はどれだけエンタメっぽいことをやってても、「この人は本気でやってる」って信じてもらえるかどうかを意識してる。ブランドって要は、“この人が作ったから買う”って思わせられるか。それだけだと思う。
ローランド:
“世界観を言語化する”ことですね。
僕はローランドというキャラクターを生きているし、商品はその世界の延長線にある。だから、商品単体じゃなく「それを持つとどうなれるか?」まで含めて提示する。最初にやるのは、ブランドの哲学を明確にすることです。
竹花貴騎:
“ターゲットを決め切ること”。
誰に届けたいかがブレてる人が多い。SNSは発信力がある分、ズレると逆に無反応になる。だから、「この悩みを持つ人のために作る」という一点突破の設計が必要です。
マコなり社長:
“理想の自分像を発信すること”です。
SNSでは、「この人みたいになりたい」と思わせることが第一歩。それが憧れとなり、やがて商品に反映される。だからこそ、“自分自身が商品になる覚悟”が必要なんですよ。
田端信太郎:
“他者評価を気にせずに量産する”こと。
とにかくアウトプット量が全て。まず100投稿、100動画。それを通じて市場との接点が見える。ブランドは“アウトプットの積み重ね”の中からしか生まれないんです。
中田敦彦:
ありがとうございます。では次に伺いたいのは、ブランドビジネスをSNS上で展開する中で、最も陥りやすい落とし穴やミスとは何でしょう?
ヒカル:
“炎上を恐れて本音を隠す”こと。
本音で話してこそ信頼される。でも、企業っぽく無難にやろうとすると、誰の心にも刺さらない。**尖る勇気を持たないと、ブランドは埋もれる。**炎上じゃなく、“熱量”を恐れないことが大切。
ローランド:
“価格にビビること”ですね。
高いと思って安くしてしまうと、逆に信用を落とします。「安い=妥協」だと富裕層は感じる。だから、世界観と哲学がしっかりしていれば、価格は“信頼の証”として成り立つんです。
竹花貴騎:
“仕組み化せずに走り続けること”。
多くのインフルエンサーは売れても発送や在庫で詰みます。ブランドが育つ前に燃え尽きる。だから最初から自動化・外注化を意識した設計が必要。
マコなり社長:
“数値を見ずに感覚で運営すること”です。
SNSとECは感情の仕事っぽく見えて、実は数字の仕事。CTR(クリック率)、CVR(成約率)、LTV(顧客価値)を見ないと、拡張できない。数字が見えてないと、改善できないんです。
田端信太郎:
“話題が人中心になりすぎる”こと。
要は、自分ばっかり語りすぎ。ブランドは「お客様の物語」に自分がどう関わるかを見せることが大切。“俺が俺が”じゃなく“あなたがどうなるか”を語れってことです。
中田敦彦:
最後にお聞きします。SNS×ECで年商1億円ブランドを作るには、どんな戦略・思考が必要でしょうか?
ヒカル:
“1商品で1億は狙わない”。
僕なら**“話題性×複数の柱”**を作る。服、コスメ、時計…話題を常に更新しながら、売る商品を切り替える。そうやって1億円の総和を積み上げるんです。
ローランド:
“ブランド=世界観の具現化”。
そのためには、“妥協ゼロ”で作ることです。箱、香り、接客、すべてにローランドらしさがなければ意味がない。だからこそ、作るたびに「これって自分らしいか?」と問うてます。
竹花貴騎:
“広告運用で拡張しきる”ことです。
SNSだけだと伸びきらない。なので僕は広告と組み合わせてCV(成約)を最大化します。広告→LP→決済→LINE連携→LTV最大化の設計ができれば、年商1億は設計可能です。
マコなり社長:
“ブランドとは顧客との関係性”です。
つまり**「この人の言うことならまた買いたい」と思わせられる信頼の蓄積**。そのためには、商品を売る前に“信頼を積むコンテンツ”を出し続ける。それをベースにすれば、どの商品を出しても売れる状態になります。
田端信太郎:
“ノイズを力に変える設計”。
炎上も批判も注目も、全部ブランドに取り込める構造にすること。雑音すらも設計に組み込むのがプロのSNS戦略。コントロールじゃなく、“波に乗る”感覚ですね。
中田敦彦(まとめ):
SNSという舞台で信頼を育て、それを商品に変えていく――。
今日の15の答えから見えたのは、ブランド構築とは「一貫性ある自己表現 × 顧客との関係性 × 拡張性ある設計」。
それを情熱と理性のバランスで運転すれば、年商1億円ブランドは必然の結果になる。そう確信できる対話でした。
皆さん、ありがとうございました!
終わりに – 中田敦彦
いやあ、今日のセッションは圧巻でした。
「信頼とは何か」「価格とは何か」「世界観とは何か」──
ブランド構築というと派手な話に思えるかもしれませんが、
実は一つ一つの選択と、**地味な積み重ねの先にある“人格の反映”**なんですよね。
1億円ブランドは、決して“煽って売る”ものではない。
むしろ、“信じてくれる人を裏切らない”ことの集積であり、
“応援したくなる人間性”が可視化されたものだと、改めて思いました。
だから僕はこう締めくくりたい。
**「ブランドとは、あなたという人間の物語に“共演者”を集めること」**です。
これからの時代、誰もが物語の主役です。
あなたのブランドも、今日ここから始まります。
プロフィール:
家入一真
CAMPFIRE創業者。個人や中小事業者の声を可視化し、テクノロジーで社会課題を解決することを信条とする起業家。
池上彰
ジャーナリスト。元NHK解説委員。社会・経済をわかりやすく伝える語り口で信頼を集め、教育・報道の第一人者。
石崎力也
オンライン講座構築の専門家。Kajabiなどを使ったデジタル商品販売に強く、データと感情を融合した教育ビジネスを展開。
出雲充
ユーグレナ創業者。テクノロジーと社会貢献を両立させる事業を展開し、サステナブルな価値づくりに注力。
叶恭子
叶姉妹の姉として知られる、美と世界観の象徴的存在。唯一無二の美学とラグジュアリー哲学を持つ発信者。
川田十夢
AR三兄弟代表。テクノロジーを使った体験デザインの先駆者で、古いものに未来的な意味を付加する発想力が特徴。
高島郁夫
Francfranc創業者。空間とインテリアのプロデュース力に定評があり、「日常を非日常に変える」デザインを提案。
高須克弥
高須クリニック院長。美容医療を通じて「人生の再設計」に寄与。美と自己肯定感を重視する独自の哲学を持つ。
斎藤一人
日本一の高額納税者として知られる実業家。スピリチュアルと商人哲学を融合し、「愛ある押し出し」を広める。
孫正義
ソフトバンクグループ創業者。AIやテクノロジー投資を通じて、日本と世界の未来を大胆に構想し続ける。
竹花貴騎
元Googleマーケター。デジタル広告、D2C、仕組み化に強く、SNS発ブランドの構築法を現場目線で発信。
田端信太郎
元ZOZO、LINEの広報責任者。強烈な言葉と実務力で企業ブランディングと情報発信を切り開いてきたメディア論者。
中川政七
老舗工芸ブランド「中川政七商店」13代目。伝統工芸の再生と地方創生を同時に進めるプロデューサー的存在。
中田敦彦
教育系YouTuber、D2Cブランド創業者。自己表現と哲学を武器に、SNSとビジネスを融合する現代のオピニオンリーダー。
成田悠輔
経済学者・イェール大学助教授。風変わりなスタイルと切れ味鋭い分析で、現代社会の矛盾を論理とユーモアで解き明かす。
南壮一郎
ビズリーチ創業者。人材・SaaS領域でBtoBビジネスの成長モデルを実践し、信頼と継続を重視した戦略に定評がある。
迫佑樹
若手起業家・教育系インフルエンサー。プログラミングスクールを軸にオンライン教材販売で高い成果を出す。
ヒカル
YouTuber・実業家。エンタメとビジネスを融合し、自身のカリスマ性を軸にアパレル・コスメなどのブランドを展開。
前田裕二
SHOWROOM創業者。「人の心を動かす仕組み」にこだわり、ストーリーブランディングの第一人者として活動。
マコなり社長
教育系起業家。自己成長・仕事術・マインドセットを軸に、コンテンツと商品を一貫した世界観で提供。
マナブ
ブロガー・YouTuber。検索に強いコンテンツを軸に個人が稼ぐ術を体系化。継続・仕組み化の実践者。
山田進太郎
メルカリ創業者。UXを重視し、“誰でも使える”テクノロジー設計にこだわる日本発スタートアップの象徴的存在。
ChatGPT
OpenAIが開発した対話型AI。自動化・業務効率化におけるパートナーとして中小企業をサポートする“仮想登壇者”。
中村朱美
佰食屋代表。「1日100食限定」の戦略で、高効率・高満足なビジネスモデルを実現。時間価値と利益の両立を提唱。
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