はじめにこの5つの物語は、『白夜行』で見えてきたテーマを、そのまま現代へ置き換えるのではなく、「子供の頃に自分を救った生き方が、大人になってから自分や誰かを傷つけ始めたらどうなるのか」という問いから作りました。人に頼らない。弱みを見せない。離れない。全部自分で決める。過去と正反対の人生を作る。感情を消す。どれも、最初はその人を守った方法です。だからこそ、簡単には手放せません。この短編集では、その「役目を終えたかもしれない生存の方法」に、5人がそれぞれ違う形で気づいていきます。5つの物語で描いたこと『助けてと言えない母』では、自分を守った強さを、愛する娘にも渡そうとする母を描きました。でも娘に必要 … [Read more...] about なぜ過去から逃げても自由になれないのか?|東野圭吾『白夜行』から着想した5つの現代短編

