はじめに私たちは人生の中で、何度「次は?」と聞かれるのでしょう。学校を卒業したら、次は就職。仕事を始めたら、次は結婚。結婚したら、次は家や子ども。長く働いたら、次は退職後の人生。年を取れば、今度は安全な暮らし。どれも間違っているわけではありません。けれど村田沙耶香『コンビニ人間』が投げかける問いを現代の日常へ移してみると、少し不思議なことが見えてきます。私たちは、自分で選んでいると思っている人生のどこまでを、本当に自分で選んでいるのでしょうか。今回の5つの短編に登場するのは、特別な人たちではありません。結婚して家を買った麻衣。誰とでもうまく付き合える亮。35年間働いて退職した誠。母親のために海外 … [Read more...] about コンビニ人間から考える|5つの現代短編で見る「普通の人生」
コンビニ人間
コンビニ人間を心理学・文学・哲学で読む|「普通」とは何か
はじめに村田沙耶香の『コンビニ人間』を読むと、最初は古倉恵子という少し変わった女性についての物語のように感じるかもしれません。36歳、独身。18年間、同じコンビニでアルバイトを続けている。周囲は彼女を心配します。なぜ結婚しないのか。なぜもっと安定した仕事を探さないのか。このままで将来どうするのか。けれど、恵子自身は別の疑問を持っています。なぜ私は変わらなければならないの?そこで今回は、岸見一郎、河合隼雄、川上未映子、ミシェル・フーコーという、心理学・文学・哲学・社会思想の異なる視点を持つ四人が、恵子が私たちに残した問いについて語り合う架空の対話を描きました。「普通」とは誰が決めるのか。「本当の自 … [Read more...] about コンビニ人間を心理学・文学・哲学で読む|「普通」とは何か
コンビニ人間を考える|「普通」と幸せを古倉恵子たちが語る
はじめに私たちは、いつから「普通」という言葉を覚えたのでしょう。学校へ行く。仕事を持つ。結婚する。家庭を築く。年齢に合った生活をする。それらを望むことに問題はありません。けれど、その道を望まない人を見たとき、私たちはなぜ不安になるのでしょうか。村田沙耶香の『コンビニ人間』の主人公、古倉恵子は、18年間コンビニで働き続けています。結婚していません。子どももいません。世間が期待する人生から外れているように見えます。けれど、本人は必ずしも救いを求めていません。今回の対話では、恵子、白羽、恵子の妹、そして「普通の人生」を歩んできた佐藤美奈が、深夜のコンビニで一つの問いを追いかけました。「普通」とは何なの … [Read more...] about コンビニ人間を考える|「普通」と幸せを古倉恵子たちが語る



