
出川哲朗:
や、やばいよやばいよ!!
今日は、感謝しかない一日になるっていう話だよ!
だって、テーマが**「ありがとう」**だよ!?
金色に光る中尊寺金色堂で手を合わせて、
自然の池に「ありがとう」って言って、
わんこそば食べながら「ありがとう」って叫んで、
最後は石を割って咲く桜にまで「ありがとう」って伝えるんだよ!
オレ、ちゃんと感謝できるかな…って心配だけど、
でも、今日一日、**全部に「ありがとう」**って言ってたら――
たぶん、すっごい奇跡が起きる気がする!
よっしゃー!みんな、今日も全力で!
「ありがとう!」って叫びながら、行こうぜぇぇぇ!!
(本稿に記されている対話はすべて仮想のものであり、実在の人物・発言とは関係ありません。)
金色堂で「ありがとう」を届ける朝

岩手県・平泉。
朝の空は一面の薄い水色に染まり、空気は澄みわたっていた。
鳥たちのさえずりだけが、静かな境内に響いている。
今日のテーマは、「ありがとう」。
仙台を出発して2日間、愛して、ついて、笑い合ってきた仲間たち。
旅は3日目に入り、いよいよ**“感謝の心”**を深く味わう一日が始まった。
斎藤一人さんは、早朝の中尊寺の石段をゆっくりと登りながら、
にこにこと嬉しそうにこう言った。
「今日一日はね、すべてに『ありがとう』を言ってみよう。
神様にも、人にも、物にも、自分にも。
そうすると、奇跡がまたポンポン起きるからね!」
出川哲朗が息を切らしながら、後ろからついてくる。
「ひぃ…階段がキツすぎる…でも…ありがとう…この石段を作った人にありがとう…!」
ノブがすかさず
「出川さん、無理やり感謝しとるやん!」とツッコミを入れる。
さんまは笑いながらも
「でもな、しんどいときこそ“ありがとう”言えるかどうかが大事やで」と真剣な表情を見せた。
春奈は両手を合わせ、小さな声で「ありがとう、ありがとう」とつぶやきながら、
一歩一歩石段を登っていた。
小峠も今日はやけに素直で、
「こういうとこ来ると、無理にテンション上げなくても、心が自然にしずかになんねんな」とつぶやく。
そんな空気に包まれながら、
ついに中尊寺金色堂にたどり着いた。
目の前に現れたのは、
圧倒的な黄金の輝き。
創建から900年以上。
無数の願いと感謝の心を受け止め続けてきた、静かな祈りの場所だった。
全員、無言で手を合わせる。
「ありがとう。」
「ここまで来られたことに、ありがとう。」
「生きていることに、ありがとう。」
心の中で、誰もが自然と「ありがとう」を唱えた。
すると、不思議なことが起きた。
朝日が、金色堂の屋根に反射して、
境内にふわりと虹のような光の輪を描いたのだ。
「見た!?」「光輪や!」「すげえ…!」
みんなが目を丸くする。
一人さんが優しく微笑んで言った。
「ありがとうって言葉はね、
心の中の光を、外の世界にも映すんだよ。
だから今日、奇跡がどんどん起きるよ。」
誰もが胸の奥に、ぽっと小さな火が灯ったような温かさを感じた。
それは、「ありがとう」の力だった。
こうして、Day3――「ありがとう」の旅は、
静かで、でも確かな奇跡を連れて、ゆっくりと動き出した。

盛岡わんこそば大会で笑いと「ありがとう」
金色堂を後にした一行は、
少し歩いた先にある――毛越寺(もうつうじ)庭園へ向かった。
門をくぐると、そこに広がっていたのは、
鏡のように静かな池と、広々とした芝生、そして優雅に配置された松の木々。
「うわぁ…まるで日本じゃないみたいやな…」とノブが感嘆する。
春奈も思わず手を胸に当てた。
「ここ…空気がやさしい…。」
そんな彼らを出迎えたのは、今日の特別ガイド――
毛越寺の庭園管理責任者・佐々木さん。
70歳近い年齢ながら背筋が伸び、
まるでこの庭そのもののように静かで温かい雰囲気を纏った人物だった。
佐々木さんはにっこり笑って語り出す。
「ここ毛越寺の庭園は、850年前に造られたんです。
でも、実はこの池――“大泉が池”には、
誰にもあまり知られていない秘密があるんですよ。」
一行が興味津々で耳を傾ける。
「この池の中心あたり、水面が少しだけ盛り上がって見える場所があるでしょう?
あそこにはね、昔から“龍が住んでいる”って言われているんです。」
「えぇぇ!?龍おるん!?」と出川が驚く。
「そう。
古い記録にも、“池の中心に龍神が棲み、庭全体を守護する”とあるんです。
だからここでは、風が吹いても、雨が降っても、
不思議と荒れたり壊れたりしない。
自然のまま、美しく守られ続けているんです。」
一人さんが静かにうなずく。
「だからこの庭は、こんなに“ありがとう”が似合う場所なんだね。」
佐々木さんが微笑む。
「はい。
この庭はね、“自然そのものに感謝する場所”なんです。
どんなに時代が変わっても、ここはただ静かに、
私たちに“ありがとう”と言ってくれているんですよ。」
春奈がそっと手を合わせた。
「私も、自然に…ありがとうって言いたいです。」
一人さんがみんなに声をかける。
「じゃあみんなで、この池に向かって、“ありがとう”って言ってみよう。」
静かに、でも力強く。
池に向かって、声をそろえた。
「ありがとう!!」
すると――
池の水面がふわりと揺れ、
まるで龍が水中でゆっくり動いたかのような、優しい波紋が広がった。
「見た!?」「今、何か動いた!!」
「龍、絶対おるやん!!!」と盛り上がる一行。
一人さんは、穏やかにこう言った。
「自然も、人も、見えないものも――
ありがとうって言葉に、必ず応えてくれるんだよ。」
大泉が池の静けさの中に、
“ありがとう”という波紋が、やさしく、静かに広がっていった。

毛越寺庭園の静かな時間を終えた一行は、
車で北へ1時間ほど――岩手県の県庁所在地・盛岡市へと向かった。
到着したのは、盛岡の名物中の名物、
わんこそば大会!
今日のランチは、ただ食べるだけじゃない。
笑いながら、感謝を感じる特別チャレンジが始まる。
案内してくれたのは、今日の地元ガイド――
老舗そば屋「東家」の女将・小野寺さん。
着物姿がびしっと決まった小野寺さんが、
にこやかに、でもどこか挑戦的にこう言った。
「皆さん、わんこそばってね、
“たくさん食べることがえらい”んじゃないんですよ。
一杯一杯に“ありがとう”って言いながら食べると、
体も心も喜ぶって昔から言われてるんです。」
「え!?ただの大食いチャレンジちゃうん!?」とノブが爆笑。
「そうなんです。本当は“感謝の修行”なんですよ。」
小野寺さんはニヤリと笑った。
テーブルには、小さな器に一口ずつ盛られたそばがずらり。
横には、湯気の立つつゆや、薬味も完璧に用意されていた。
「じゃあ、始めましょうか!
ルールは簡単。
一杯食べるごとに、必ず心の中で“ありがとう”を唱えること!」
「よっしゃー!!」とさんまが勢いよく叫び、
いよいよわんこそば感謝大会スタート!
「はい、どんどん!」「はい、どんどん!」
お店のスタッフたちがリズムよくそばを差し出す。
一杯、食べて――
「ありがとう。」
また一杯、食べて――
「ありがとう。」
小さな器の中のそばに、
みんなが笑いながらも、真剣に「ありがとう」を込めていく。
出川が顔を真っ赤にしながら叫ぶ。
「これ…胃袋も心もパンパンになってきたけど…ありがとうーーー!!」
春奈は笑いながら、
「そばにも、お店の人にも、何回もありがとう言いたくなりますね!」と手を合わせた。
小峠も、途中で苦しそうにしながらも
「…俺、今までで一番ありがとう言ってるかも…」と笑う。
さんまは、何杯目かで立ち上がり、
「はい、今日の優勝は“ありがとう最多回数賞”、小峠ーー!」と勝手に表彰。
全員が笑って、拍手して、
その場は一気に幸せな空気に包まれた。
一人さんが、締めるように静かに言った。
「食べることは、生きることなんだよ。
命をいただいてるって、ほんとはすごい奇跡なんだ。
だから今日ここで食べた一杯一杯は、
全部、奇跡に感謝する“ありがとう”だったんだよ。」
器を片付けながら、
みんなの心には、ただお腹がいっぱいというだけじゃない、
あたたかい感謝の気持ちがふんわりと広がっていた。
材木町・啄木新婚の家で先人たちへの「ありがとう」

わんこそば大会でたっぷり笑ったあとは、
歩いてほど近い場所にある、盛岡・材木町へ。
ここは、
石川啄木(たくぼく)が新婚生活を送った場所として知られている、
静かで風情ある通りだ。
通りには、小さなカフェや古書店が並び、
川沿いの道には、啄木の短歌が刻まれた石碑が点在している。
「うわぁ、いい町並みやなぁ…」とノブが感嘆する。
「この静けさ、めっちゃ心地いいわ」と出川もぼそっとつぶやく。
そして今日ここを案内してくれるガイドは――
盛岡啄木学会の若き研究者・斎藤さん。
柔らかな雰囲気の30代の男性で、
啄木への深い愛情を感じさせる静かな語り口だ。
斎藤さんが、みんなを短歌石碑のひとつの前に立たせて、話し出す。
「石川啄木は、この材木町で新婚生活を送りました。
けれど、生活は苦しく、病気がちで、若くして亡くなってしまいました。
でも彼は、こうして最後まで“言葉を紡ぎ続けた”んです。
未来の誰かの心に、小さな光を届けるために。」
斎藤さんが指差した石碑には、こんな歌が刻まれていた。
「不来方(こずかた)の お城の草に 寝ころびて 空に吸われし 十五の心」
「これは啄木が、盛岡の空を仰ぎながら、
未来に希望を抱いたときの歌です。
今、ここにいる私たちにも、そんな“ありがとう”が届いていると思います。」
一同、静かに石碑を見つめる。
「ありがとう、啄木さん…。」と春奈が小さな声でつぶやいた。
一人さんがそっと続ける。
「こうして生きて、悩んで、それでも言葉を残してくれた人たちに、
僕たちは本当に“ありがとう”って言わなきゃいけないんだよね。」
さんまも珍しく真面目な顔になり、
「誰かが頑張ってきたから、今のオレらが生きとるんやな」と静かに言った。
風が、静かに通り過ぎた。
材木町の空には、
今も啄木が仰いだ、変わらない青空が広がっていた。
今日ここで交わされた「ありがとう」は、
きっとまた未来へと、誰かの心に小さな光として届くだろう。
石割桜で自然と命への「ありがとう」

材木町で静かな「ありがとう」を交わした一行が、
最後に向かったのは――盛岡市内にある石割桜。
市役所のすぐそばに、ぽつんと立つ、
巨大な花崗岩の真ん中から咲く一本の桜の木。
「うわっ、すごっ!ほんまに石割ってるやん!」とノブが驚きの声をあげる。
「生きる力って、ほんまにすごいなぁ…」とさんまも見上げた。
桜の根本には、
数百年の間、石を押し割りながら育ってきた
小さな、小さな隙間が確かに存在していた。
ここで今日の最後を案内してくれるのは――
盛岡市・石割桜保存会の会長、村上さん。
笑顔が優しく、静かな声でこう語った。
「この石割桜は、約360年前に、
たまたま割れた石の隙間に桜の種が落ちたのが始まりです。
普通なら、こんな過酷な場所では芽を出してもすぐ枯れてしまう。
でも、この木は諦めなかった。
何百年もかけて、石を押し広げ、空へ伸びていったんです。」
みんなが静かに見上げた。
村上さんは続けた。
「だから私たちは、
この桜に、毎年“ありがとう”を言うんですよ。
生きるって、それだけですごいことだから。」
春奈がそっと手を合わせた。
「ありがとう。生きていてくれて、ありがとう。」
出川も、顔をくしゃくしゃにして
「オレ…今すごい…感動してる…」とぼそり。
一人さんが、みんなに呼びかけた。
「よかったら、ひとりずつ、桜に“ありがとう”って言っていこうか。」
ひとり、またひとりと、
静かに石割桜に手を合わせ、
心からの「ありがとう」を伝えていく。
ノブは少し涙ぐみながら、
「オレ、もっと自分の人生にも“ありがとう”って言ってええんやな、って思ったわ。」
さんまはにやりと笑って、
「せや!つまらんことでも何でも、“ありがとう”って言うだけで人生ええ方行くんや!」
村上さんが、最後にやさしく締めくくった。
「この桜が教えてくれるのは、
生きることをあきらめないことと、
小さなことに感謝し続けることです。」
茜色に染まる盛岡の空の下、
石割桜は、今日も静かに、でも力強く空を仰いでいた。
一人さんが、旅の仲間たちに微笑みながら言った。
「今日一日、“ありがとう”って言い続けたね。
明日は、もっと楽しくなるよ。
だって、心がすっかり“天国モード”になったからね。」
全員が笑顔でうなずき合った。
こうして、Day3――「ありがとう」の旅は、
心の奥深くまで温かさを刻みながら、静かに幕を閉じた。
締めの言葉
や、やばいよ!今日、本当にやばかったよ!
金色堂で「ありがとう」って言ったら光がふわっと現れて、
池に「ありがとう」って言ったら水面が揺れて、
わんこそば食べながら「ありがとう」って言ったらお腹パンパンになって、
桜に「ありがとう」って言ったら、風がふわぁって吹いたんだよ!
オレ、今日思ったんだけどさ、
「ありがとう」って言うだけで、
世界がこんなにやさしくなるんだね。
普段、あんまり考えたことなかったけど――
道端の石ころにも、
お店の人にも、
友だちにも、
自分にも、
もっともっと「ありがとう」って言いたくなったよ。
みんなもきっと、心がぽかぽかしてるよね?
オレも、今日だけはめちゃめちゃかっこいいこと言うよ。
「生きてるだけで、ほんと、ありがとうだな!」
じゃあまた、明日も「ありがとう」を胸に、最高の旅、続けようぜ!!
Short Bios:
斎藤一人さん
実業家・著述家。
「天国言葉」と「ついてる」を日本中に広めた人物。
旅のリーダーとして、奇跡を呼び込む愛と言葉の達人。
明石家さんまさん
お笑い界のレジェンド。
爆発的な明るさとポジティブな言葉で、場を一瞬で幸運に変える存在。
「ついてる精神」を誰よりも体現するムードメーカー。
千鳥ノブさん
人気お笑いコンビ「千鳥」のツッコミ担当。
鋭いツッコミと純粋なリアクションで旅に軽やかなリズムを加える。
どんな場面も笑いと幸運に変えていく名サポーター。
サンドウィッチマン富澤たけしさん
仙台出身のお笑い芸人。
穏やかな語り口と温かな存在感で、旅に地元愛と安心感をもたらす。
東北を深く知る頼れる存在。
出川哲朗さん
リアクション芸の第一人者。
ストレートな感情表現と無邪気な笑顔で、旅にエネルギーと奇跡を呼び込む。
「ついてる!」を全力で叫ぶエース。
川口春奈さん
女優・モデル。
透明感あふれるオーラと素直な感性で、旅に優しさと華を添える。
小さな奇跡を見つけ出すラッキーガール。
小峠英二さん(バイきんぐ)
独特なボヤき芸で知られる芸人。
今回の「地獄言葉担当」ながら、絶妙なバランスでチームを引き締める。
最終的には「ついてる」に導かれる愛されキャラ。
松島地元ガイド・小野寺さん
松島を愛し続けるベテラン案内人。
「ついてる岩」の伝説を伝え、旅の最初の奇跡をそっと後押しする。
松島湾クルーズ船長・佐々木さん
松島湾を熟知するベテラン船長。
ハート型の島「ラブアイランド」の秘密を教え、航海中に小さな奇跡を導く。
五大堂歴史ガイド・藤村さん
五大堂の歴史を深く知るガイド。
「橋を渡るとついてる」という隠れた教えを旅人たちに伝え、人生のヒントをそっと授ける。
円通院庭師・須藤さん
円通院の庭を守り続ける熟練庭師。
「未来を呼ぶ石」の秘密を案内し、希望の種を旅人たちの心に蒔く。
塩釜神社神職・阿部さん
若きながらも信仰心と情熱あふれる神職。
「秘密の願いルート」を案内し、旅人たちに信じる心の強さを教える。
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