はじめに日本は、どこから始まったのでしょうか。歴史の教科書なら、遺跡や古代国家、大和政権といった言葉から答えようとするでしょう。けれども『古事記』は、まったく違うところから始めます。まだ人間の王はいません。日本という国家もありません。混沌とした世界から神々が現れ、やがてイザナギとイザナミが島々を「生む」。ここが、とても不思議です。日本は「建国された」と語られる前に、「生まれた」と語られているのです。そして物語が進むにつれて、言葉が変わっていきます。イザナギとイザナミは国を生む。オオクニヌシは国を作る。アマテラスの系統は国を治める。そして最後には、人間たちがそのすべてを一つの物語として書く。この四 … [Read more...] about 古事記 日本神話を神々自身に問い直す:日本は誰の物語なのか?

